―　天然系少女　その２２　―

＜やっと気付いたこと＞

僕は、食事に行った際、店員を呼ぶ事が好きではありません。

何故なら、滑舌の悪く、声が通らないから、店員が反応してくれないからです。

声のトーンを上げたり、語尾を伸ばして呼ぶと反応してくれる事が多いので、

注文をするとき気合いを入れて、試行錯誤しながら声を出します。

でも、これは広い環境で周りがガヤガヤしているケースです。

船上では普通に会話出来ているので問題はないと思っています。

昨日の事。天然さんと会話をしていました。

僕の中ではいつもと変わらない日常会話です。

めだか　『倉庫の器材をキチンと片づけようか』

天然さん　『は～い！』

とバスタオルを片づけたりします。

こんなの日常茶飯事です。

めだか　『さむいな～』

天然さん　『じゃぁ、そうしますか？』

めだか　『そうだね。。。』

と、何やら周りを片づけたりします。

でも、これも日常茶飯事です。

めだか　『そういえば、あれどうなったけ？』

天然さん　『そうですね！すっごい寒いですよね！』

これが普通なのです。

たま～に天然さんが困った顔をして、立ち止まっている事があります。

きっと、言った事がキチンと伝わらず

天然さん　『めだかさんは、たま～にへんな事いうよね～』と

心の中でそう呟いているんだと思います。

でも、それに気付いても、僕は何も言いません。

目的や目標が同じであれば、なんとなく通じるはずだと思っているのと

どんな行動をするか楽しみな部分があるからです。

しかし、昨日は違ったのです。

天然さん　『えっ？また聞き違いましたね。』

めだか　『そう？』

天然さん　『最近、聞き違いが多いんです。』

めだか　『いやいやいや、いつもだよ』

天然さん　『いつもですか？』

めだか　『２年前からだけど。。。』

天然さん　『そうだったんですか？』

めだか　『そうやで～』

僕の滑舌も悪く、声が通りにくいのですが、

原因はそこじゃなかったと思いました、

しかし、２年間接してきてようやく分かってくれたようです。

今日から休業日。もっと早く気付いて欲しかったかな～。。。